マカロニえんぴつ・はっとりが振り返る10年間、王道と違和感のある音楽を作る理由

マカロニえんぴつ



―それこそバンドの面白さや可能性を見せたのが、メジャー1stフルアルバム『ハッピーエンドへの期待は』だと思うんですよ。リリースから2ヶ月が経ちましたけど、改めてあの作品は何だったのかを聞いてみたくて。

まだ過去の産物にするには早いし、今もツアー中(「マカロックツアーvol.13 ~あっという間の10周年変わらずあなたと鳴らし廻り!~」)ですからね。ただ、ライブでのお客さんの反応を見るとちゃんと陶酔してくれているんだな、という安心感がありますね。良いお客さんについてもらえて嬉しい反面、セールス的にはもっと伸びてほしいと思っていましたけどね(笑)。

―本人としてはそこまで?

まだ食べられる身があるのに、ご馳走様!ってされている感じ。骨が一本になるまで食べて欲しいなという気持ちがね、わがままだけどあるんですよ。まあ、このノリとか俺らが面白いと思っていることを理解できなかったらしょうがないんですよ。そりゃあ全員に好かれる音楽ってないから、しょうがないんだけども。


―クセがありますからね。


斬新という入り口から「ハマるつもりがなかったんだけど、思わずマカロニにハマってしまった」という人がどんどん増えて欲しい。僕もユニコーンやくるりにハマったときはそうだったんですよ。くるりの『図鑑』というアルバムを小学2、3年生のときにレンタルCD屋で借りたんだけど、最初は良さがわからなかった。小学6年生とか中学1年生でギターを手にしてから再び聴いたときに衝撃を受けたんです。だから、最初は受け入れられなかった入り方って実は良い傾向というか。違和感始まりの方が逆にどっぷりとハマりやすいんですよね。

―中毒性ってやつですよね。逆に抜け出せなくなるっていう。

恋愛にしても長く続いているカップルとか夫婦に馴れ初めを聞くと、「最初はこんな人を好きになると思っていなかった」とか「イケスカねえ奴だと思っていた」みたいなことが往々にしてあるじゃないですか。そういう違和感の方がどっぷり愛してもらえるチャンスなんですよね。

―僕もユニコーンはそうでしたよ。高校生のときに「シンデレラアカデミー」を聴いて、なんちゅうサビやねん!と思った。

「俺はぁ〜魔術師〜」ですよね(笑)。あれはユニコーンの過渡期ですからね。ヴィジュアル系バンドだった1stアルバム『BOOM』から、「シンデレラアカデミー」が収録されている2ndアルバム『PANIC ATTACK』はコミック曲と真面目曲のちょうど半々が混在していて、3rdアルバム『服部』で爆発する。いやあ、『PANIC ATTACK』のバランスはすごく良いですよね。

―マカロニえんぴつにも通じるところがありません?

そうですね。マカロニえんぴつをやるに置いて、『PANIC ATTACK』のバランス感はビジョンの中にあるというか。カッコいいし、ふざけているし、オシャレだし、クールだしっていう。

Rolling Stone Japan 編集部

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