横浜の"ロック"ステーションTVKが音楽シーンに残した功績、兼田達矢と語る

銀の腕時計 / アンジー

田家:アルバムは1986年の『嘆きのばんび』の中に入っておりました。この曲を選ばれているのは?

兼田:アーティストで選んだんですけど、さっきご紹介いただいた「ライブトマト」が1986年に始まって、その前に「ミュージックトマトJAPAN」というミュージッククリップをどんどん流す番組を住友さんがTVKで始められていた。今で言うヘビーローテーションだと思うんですけど、特定のアーティストをとにかくかけまくることを住友さんがやられて、それがザ・ブルーハーツの「リンダリンダ」とアンジーの「天井裏から愛を込めて」という楽曲をやったんです。住友さんは自分の作る番組からヒットを生み出すんだということで、ヘビーローテーションみたいなことをやり始めたわけですけど、特にアンジーは僕個人の印象としてもすごくいい曲がたくさんあるなと。だから、TVKで流行っていたのも含め、アンジーは絶対いれないといけないなと思いました。

田家:「ライブトマト」と「ファイティング80’s」は出演者顔ぶれが変わるでしょ。「ライブトマト」は新しいバンドがたくさん出ていて、最初の6週間はRED WARRIORSがずっと出ていましたね。

兼田:そうですね。バンドブームは1990年前後、それこそ「イカ天」が始まった時期の話だと思うんですけど、それの先駆けというか、たくさんいいバンドが出てくる芽みたいなものを住友さんや当時のTVKのスタッフはいち早く感じ取ったということなんじゃないですかね。

田家:兼田さんが選ばれた今日の5曲目、UP-BEATで「KISS IN THE MOONLIGHT」。

Rolling Stone Japan 編集部

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