キム・ヒョンジュンが語る、デビュー17年目の現在地とあくなき探究心

-キムさんの音楽人生をふたつに分けると、グループ時代とソロ時代があります。それぞれの活動の大きな違いはどんなところにあると思いますか?

ひとりで活動していると「寂しいんじゃないか」というイメージを持たれることもあると思うんですが、実際にソロ活動をしてみると「寂しい」と思うようなヒマすらないんです(笑)。グループでの活動の5倍以上やることが増えるんですよ。それゆえに達成感もとても大きいですし、自分の音楽が出来るのはすごく楽しい。そういう意味では、ソロ活動のほうが自分には合っているし、嬉しいなと思います。

-キムさんは演技もやられていますよね。俳優と音楽の活動の両立についてはどんなことを感じていますか?

俳優も本当に魅力的な職業だと思うんですね。そういう意味では、俳優と音楽という、ふたつの領域を行き来できている僕はラッキーだと思っています。ふたつの選択肢を与えられているというのは、自分にとってすごく大きな強みになっている。ただ、どちらかひとつだけでも極めていくのはとても大変なことで、どちらも疎かにできないという意味では、すごく献身的な取り組みが必要だと思うんですね。それぞれをプロフェッショナルの領域まで高める為には、慎重な選択も必要になってきますし。なので、今、俳優としてはしばらく作品に関われずにいるんですけれども、それは歌手としてのキム・ヒョンジュンに全力を注いでいるからですし、再び俳優をやるときは、歌手としてのキム・ヒョンジュンのファンの皆さんが寂しい気持ちになるぐらい、演技に全力を注いで高みを目指したいなと思っています。

-歌手として、俳優として、それぞれ求める理想像みたいなものはあったりするんでしょうか?

歌手としては、音楽を通じて多くの方々に喜びや希望を届けたい。例えば、コールドプレイのように全世界の人々に共感してもらえるような、そんな歌を歌える、曲を届けられるアーティストになりたいんです。それが最もキム・ヒョンジュンらしい、目指すべき理想像なんじゃないかと思っているんですよね。ただ、俳優としてのキム・ヒョンジュンは違う発想で、まったくキム・ヒョンジュンらしくない役を積極的に演じていきたくて。普段のキム・ヒョンジュンからは想像がつかないような、時には利己的だったり、残酷だったりする、その役の中にどっぷり入り込める俳優になりたいと思っています。

Rolling Stone Japan 編集部

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