キム・ヒョンジュンが語る、デビュー17年目の現在地とあくなき探究心

-キムさんの待望の新作『Song for a dreamer』がリリースされました。映画『バイオレンスアクション』の挿入歌として書き下ろした楽曲ですが、日本のマンガ原作の作品に携われたことにはどんな感慨を持たれていますか?



全世界的に見ても、日本は名実ともにアニメーション大国であり、マンガ大国ですよね。なので、私も『ドラゴンボール』に始まり『鬼滅の刃』に至るまで日本のマンガをコレクションしたり、日本のアニメをたくさん観て育ったんです。余談になりますが、私も大好きな『ベルセルク』を書かれていた三浦建太郎さんが連載途中でお亡くなりになって、すごく胸を痛めていまして。でも、ご友人の漫画家・森恒二さんが『ベルセルク』の連載を継続すると伺ったときに「この作品をしっかり締め括ってくれようとしている。これは素晴らしいことだ」と思ったんです。そうした漫画家の方々の作品に対する愛情も含めて、私は日本のマンガやアニメを尊敬しているんですよね。なので、そんな日本のマンガが原作である映画『バイオレンスアクション』に参加させて頂けるというのは、私からするとすごく不思議なことで。この作品の一員になれるなんて本当に夢みたいだなと思っているんです。

-日本のマンガ原作の映画『バイオレンスアクション』の挿入歌ということで、同じく本作に携わった[Alexandros]やMAN WITH A MISSIONなどの楽曲と共に「Song for a dreamer」が聴かれている。この状況にはどんなことを感じていますか?

MAN WITH A MISSIONは私と同じ時代に活動してきた同世代のバンドなので、デビュー当時から注目していたんです。オオカミの姿で演奏しているから「変わっているなぁ」と思いつつも「すごい音楽をやっているな」と思ったんですよね。そんな方たちと映画『バイオレンスアクション』でご一緒させて頂いて、さらに「Song for a dreamer」を一緒に聴いてくれている日本のリスナーがいるということは、すごく感慨深いです。日本の音楽を聴いて育った身からすると、同世代の日本のアーティストの方々と何かご一緒できるのは本当に嬉しいことで、例えば、Perfumeは僕とデビュー日が同じなんですけど、彼女たちが今も活躍されているのを嬉しく拝見しています。そうした同じ時代を歩んできた方々と出逢える機会があったらなと常々思っていて。なので、いつか「SUMMER SONIC」のような日本の大型フェスなどで、音楽的に切磋琢磨しながら共演できる日を夢見ています。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE