大江千里が振り返る、昭和から平成へ移り変わる時期の楽曲への想い



田家:千里さんが選ばれた今日の1曲目、88年7月発売、7枚目のアルバム『1234』の1曲目「GLORY DAYS」です。

大江:これはよく覚えていますね。本当につらすぎて。詞を書くのに悩んで、2ヶ月半できなくて。だからやっと出来た喜びと、もうこのアルバムが最後でいい、もうこんな苦しいことしたくないって思ったんですね。

田家:『1234』は一番支持が高いアルバムでもあるでしょう?

大江:そうですね。うちの親父はポップ時代の僕に全く関心がなかったんですけど、僕がジャズを始めた頃ぐらいに実家に帰ったとき、親父の部屋に『1234』だけあってびっくりして。親父に「『1234』なんか聞いてんだ?」って言ったら、喉の器官をとっていて声がでなかったんですけど、「あのアルバムが一番いいな」って言うんですよ(笑)。他にもあるよって言ったんだけど、「あのアルバムがいい、クオリティが高い」って。

田家:お父様が声を振り絞って伝えた。

大江:言ってくれたんですよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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