大江千里が振り返る、昭和から平成へ移り変わる時期の楽曲への想い



田家:今月は6月に発売になった初のシングルコレクションのそれぞれのDISCから7曲ずつ千里さんに選んでいただいてるんですが、それぞれの週の最後はこの曲で終わりたいみたいなものがあって今週はこれなんでしょうね。

大江:そうなんですよね。アルバムの中では1曲目なんだけど、SPARKS GO GOとか、オフコースの松尾さんとか、まっちゃんがスライドギターを弾いていて本当に夢のようなレコーディングでしたよ。

田家:アレンジがTHE TRAVELLIN’ BANDっていうバンド名のアレンジになってますね。

大江:普通アレンジャーの人はこういう曲がオープニングに1曲入ると、何すりゃいいんだよってなるんだけど、それを一緒に楽しんでくれた清水信之さん。「向こうみずな瞳」とか『red monkey yellowfish』の中には本当にアイデアが詰まりまくってて。ジャズだったりモータウンだったりアメリカンのルーツの音楽をブリティッシュのシンガー・ソングライターとかポップアーティストが噛み砕いて、艶やかなサウンドにしていく。スウィング・アウト・シスターとか。僕はそういうのを聞いて、二重にエッセンスを吸収していた。80’sの夢中で作ってきた音楽の中でキーワードとしてブリティッシュっていうのがあるんだってことに今気付きながら、こういう曲を演奏してるんですけど。これはロックですけど『red monkey yellowfish』の中に入ってる数多くの色鮮やかな曲たちっていうのは、今もう1回やってみて感じますね。

田家:後半に大村雅朗さんの曲が4曲入っている。そういう終わり方になってますね。

大江:大村さんと清水さんは一緒に会ったことはなかったかな。全くタイプが違うんですけど2人とも繊細で、とってもアイデアマンで優しい人ですね。

田家:特に大村さんとはニューヨーク繋がりになったりしてるわけで。

大江:ニューヨークで大村さんがアパートを借りて住まれているときに、僕も向こうでアパートを借り始めて。かぶさる時期があって、インド料理を食べに連れてってくれたときに、とっても楽しかったですね、

田家:そういう話は来週も繋がりそうですね。

大江:この番組にお邪魔し今週で2週目ですけど、もう過去と現在を何回も行ったり来たりしていて、皆さん聞きづらくてごめんねって(笑)。

田家:来週も一緒に過去の旅90年代の旅をしていきましょう。

大江:行きましょう。田家さんよろしくお願いします。

Rolling Stone Japan 編集部

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