ベルウッド・レコード・三浦光紀が語る、西岡恭蔵との出会いからはっぴいえんど解散まで



田家: FM COCOLO 「J-POP LEGEND FORUM」 ベルウッド・レコード50周年。日本の新しい音楽の土台を作り上げたベルウッド・レコードの50周年を記念した1ヶ月。創設者・音楽プロデューサーの三浦光紀さんをゲストにお迎えしております。今週はパート3。今流れてるのはこの番組の後テーマ竹内まりやさんの「静かな伝説」です。

歴史の真実と言うのでしょうかね。真実と事実って言い方をよくしますけども、当事者しか知らないことがあるわけで。いろいろな人がいろいろな資料をもとに分析したり、辻褄を合わせたり、解釈したりすることで作り上げているストーリーがあるわけです。いつどこで何があったのか、なぜそうなったのかという事実は、やっぱり一つしかないわけです。そういう議論で最も対象になるのがバンドの解散でしょうね。バンドメンバーでは語れないこともあるわけで、そういう語れないことを知っている当事者もいるんですよね。それでいて全員に対して一定の距離を置いて客観的に見ている。はっぴいえんど解散での三浦さんの立ち位置はそれじゃないでしょうか。

正式な解散コンサートは1973年だったわけですが、72年には既に解散は決まっていた。その時にアルバムも作っていた。もちろん、はっぴいえんどのアルバムもそうですし、大瀧さんのソロアルバム、細野さんのソロアルバムもはっぴいえんど解散コンサート前に出ているわけで、それを作ったのが三浦さんですね。文京公会堂のステージには三浦さんもコーラスとして立っていたという、そういう関係だった。実質はっぴいえんどの解散50周年かと思ったりしながら聞いておりました。

三浦さんが手帳をずっとお書きになっているのは知ってましたけど、今日初めて目にしましたね。何月何日何時から何時まで何があった。その時誰と誰が何をしていたと書いてあるんですよ。あれは貴重ですね。あの手帳は今後どうなっていくんだろうと思ったりしながら来週を迎えようと思っております。大瀧さんがメモマニアでいろいろな書き物を残していて、それが一つの事実になってるのですが、三浦さんの手帳には何が書いてあるんだろうと思います。来週も楽しみにしてください。



<INFORMATION>

田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

「J-POP LEGEND FORUM」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
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Rolling Stone Japan 編集部

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