森山良子の歌手人生、すべてが歌になっていった55年の歴史と現在を本人とともに語る



田家:作詞作曲が森山良子さん。このタイトルのアルバムはラブソングのアルバムでした。「涙そうそう」があったりしたことで何か溢れるものが自然に出るようになったみたいなことがあるのかなとか。

森山:コンサートの最後に歌える曲を自分で作ってみたいって思ったんですね。それでこれを作った時に、なるべく最後は盛り上がるようにって作って。そうするとお客様がこの歌を聴くと、家に帰って主人にやさしくしたくなりますとかそう言ってくださるので(笑)。あ、なんかすごくうれしいなと思って、やっぱり直球であなたを愛するって歌ってあまりないような気がして。しかもだんだん歳を重ねてくると、男女の関係も変わってきますからね。長年連れ添ったご夫妻にはすごく効き目があるようで、よかったと思ってます。

田家:シンガー・ソングライターという意識は全然ないというお話もありましたけど、これだけ大きい曲の詞も曲もお書きになるわけですからね。

森山:みなさんにお尻を叩かれ、また「いいじゃない!」っておだててもらい、なんとか作る路線というものも少し開発したのかなと思っています。

田家:この謙虚さあっての55周年なのかもしれません。次は今日の4曲目です。2011年の曲で「Ale Ale Ale」。

Rolling Stone Japan 編集部

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