岡村靖幸が禁断のエロスに取り組んだ『DATE』、当時のプロモーターが振り返る

岡村靖幸





19(nineteen) / 岡村靖幸

田家:1988年3月に発売になった岡村靖幸さん、2枚目のアルバム『DATE』の1曲目「19(nineteen)」。

西岡:2枚目のアルバムを1年待って、いよいよ針を落とした瞬間。当時は針ですよね(笑)。

田家:針ですね(笑)。現物のアナログ盤もマイクの前にあります。

西岡:ジャジャジャジャーン、ジャジャージャン、ハアというため息。これでもう「うわ」って思うわけです。

田家:ハートを掴まれたっていうやつですね。

西岡:これから何が始まるのかなという、これは序曲に過ぎない感じ。期待感の持てるアルバムができたなという感じは一音聴いただけでもそんな感じがしました。

田家:『yellow』の時にはなかった女性の登場の仕方、女性があしらわれている歌。それがこのアルバムでは本当に増えましたもんね。

西岡:それがどういうものをテーマにしたかは別にして、逆に岡村くんが思っていて1stアルバムには出なかったものがダイレクトに全部吐き出された感じのアルバムになってますね。

田家:「19(nineteen)」も泣いている女のことを歌っているんですけど、〈泣き続けてよ〉とか、〈サイダーの様です 愛がこぼれる姿は〉という表現が岡村さんの女の子の扱い方と恋愛の中のセンチメンタリズムみたいなものがとてもよく出ているなと思って聴いていましたけども。

西岡:言葉の選び方1つ1つが新鮮だったし、新しいものの見方、岡村くんならではのものの見方と言いますか。そんな1つ1つ言葉が散りばめられている感じですね。

田家:そういう青春感の中に〈清純なんてほんのちょっと〉、〈大人の優雅な DATE〉、〈あなたのドレスのジッパー外して 撫でてみたい〉。

西岡:なんてやつだって感じですよね(笑)。

田家:ちょっと色っぽいと言うんでしょうかね。

西岡:そこの狭間というか、奥手ではないんだけど、頭で想像しているものとのギャップみたいなもの、それが言葉になると。そこが彼の母性本能をくすぐるところと言いますか、セクシーなところなのかもしれないですね。

田家:今日は西岡さんがアルバム発売前のプロモ用のカセットテープも持ってきてくださって、その中で岡村さんが自分で『DATE』というタイトルの話をしております。この話は曲の後にまたしましょうか。西岡さんが選ばれた2曲目がこの曲です。「Super Girl」。

Rolling Stone Japan 編集部

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