岡村靖幸が禁断のエロスに取り組んだ『DATE』、当時のプロモーターが振り返る

岡村靖幸





田家:『DATE』の中から10曲目、「イケナイコトカイ」。西岡さんが選ばれた5曲目であります。

西岡:今でもライブでも定番になっている「イケナイコトカイ」。これもいい感じで心を覚ましてしてくれるという感じで、そういう意味合いでの曲としては最高だと思いますね。

田家:アルバムの中にも「いじわる」の後に「DATE」タイトル曲があったり、「どうかしてるよ」、「うちあわせ」、「不良少女」っていう曲が並んでいて、プラトニックな曲もあれば、「うちあわせ」のような。家庭教師の原型みたいな曲もある。

西岡:だから混在しているよね。

田家:そのものズバリの「不良少女」があったりね。

西岡:そうです。1つ1ついいテーマがあった気がしますね。

田家:あらためて1988年なんだ、というのを考えながら聴いていただけたらと思うのですが、バブルの絶頂に向かう日本。誰もがどこかで浮かれていた。そういう恋愛事情。六本木でタクシーが停められなかった時代。さっきの「19(nineteen)」よりちょっと若い、中高生の女子に知らない世界があるんだよと見せてくれたアルバムでもあったんだろうなとも思ったんですね。

西岡:そうですね。当時こういうことを歌っていた人はそんなにいなかったよね。他のアーティストではね。ただ、それでもまだヒットというところにはいってないんですよね。それは本当にやり続けることでの途中経過かもしれないですけれども、彼はそういうところをテーマにして世に訴えてきた感じだから。

田家:1988年、1989年、BOØWYが解散したとか、プリンセスプリンセスが大ヒットしたとか。

西岡:その時代をEPICも担ったわけですけども、ロックの中で孤軍奮闘していた感じなのかな、岡村くんは。

田家:バンドにしてもシンガーソングライターにしても、セックスみたいなことをテーマにしてる人はいなかったですもんね。

西岡:ご法度というか、遠回しに言えても、直接言葉にする人はいなかったですね。

田家:それをあえてやったと考えると、再評価の意味がとてもあるのではないかと。それが今月の趣旨でもあるんですけどね。

西岡:全然色あせてない、今の時代で聴いても違和感ない感じで受け入れられるんじゃないでしょうかね。

田家:「イケナイコトカイ」というのは当時のそういう10代のこたちが思っていたことではあるんでしょうし。

西岡:そうですね。周りはバブルでわーっとなっている中で。

田家:大人たちはみんな遊び歩いてるじゃないかみたいな(笑)。そういう時代の歌だということを踏まえながら、あらためてお聴きいただけたらと思います。

Rolling Stone Japan 編集部

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