岡村靖幸、最新アルバム『操』までを当時のプロモーターとV4代表が語る

岡村靖幸





田家:お聴きいただいているのは1995年12月に発売になった5枚目のオリジナルアルバム『禁じられた生きがい』の中の「パラシュート★ガール」。福田さんが選ばれた1曲目です。

福田:事前にシングルカットしている曲なんですけど。

田家:1992年にシングル盤です。

福田:岡村くんのワードのチョイスと語感、響き。それが聴いていると洋楽というか、英語詞みたいに聴こえるという話を先週したかと思うんですね。これもそれに近いものかなと思っていて、なおかつそれが言葉の意味を持たないわけではなく詞としてきっちり成立して、岡村靖幸流の歌詞、表現になっているというか。その象徴的な1曲だなと思って選ばせてもらいました。

田家:このシングルが出てからアルバムまで3年あるわけですもんね。

福田:僕らとしては、まあいずれできるんじゃないかなと思っていたんですけど。

田家:『家庭教師』のことを第1期の終わりと話していた岡村さんのインタビューもありましたよ。

福田:そこから第2期岡村靖幸の行き着くべきところ、向かうべきところを定めていた5年間なのかなという感じもしますけどね。

田家:今回の1ヶ月、岡村さんの特集をやるにあたって参考資料として1番役に立ったのが『ユリイカ』という雑誌で。2013年7月に出た岡村靖幸特集。その中でバルボラさんという人が当時の世の中とのことを克明に書いておりまして、『家庭教師』から『禁じられた生きがい』の岡村さんの試行錯誤の中に、バブルの崩壊という世の中の変化があったのではないかと書かれていたんですよ。

近藤:バブルって日本の社会的には1994年、1995年ぐらいで弾けているじゃないですか。音楽産業自体は弾けたのが1998年なんですよね。だから、まだ残り香というか、自分のいる業界とバブルが弾けちゃってる社会との狭間の時ですよね。

田家:そんなことを思いながらお聴きいただけたらと思います。ホーンとコーラス以外、全部自分でやってるんですよね。

福田:そうですね。

田家:これもいろいろな要素が入ってますもんね。

福田:近藤さんももしかしたらお手元にあるのかもしれないですけど、「パラシュート★ガール」のまだ世に出ていないアザーミックスが存在します。2003年頃にBOXを作った時にEPICから同時にベスト盤を出す企画がちょっとあって、それはポシャったんですけど、その時のそのボーナストラックで岡村くんが作りかけたのかな、持っている別ミックスがあるって言って。それを探すからって1日スタジオに入って、仕上がったのが1個あるんですよ。

田家:近藤さんはそれをご存知なんですか?

近藤:いや、知らないですね。

田家:先週もこういう話がありましたね。まだ出してないものがたくさんあるってことですね。

福田:分からないですけど、たぶんそうだと思いますね。90年代後半から2000年代の初頭ぐらいまでの間に作った、もしくは作りかけた音は持っているんじゃないかなって推測です(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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