ミッキー吉野、70歳記念アルバムを本人とともに語る

Take a train ride / 「スウィングガールズ」オリジナル・サウンドトラック より

田家:作曲をやることを本気で考えたのはどのへんなんですか?

ミッキー:僕の中で作曲・編曲というのは当たり前だったんです。編曲も作曲かなと思っていて。

田家:バークレーに行かれたときもそう思っていた。

ミッキー:作曲も小学生のときからしていますけど、でも学級会で弾いたり、授業参観のときに弾いたり。そうやっているうちに小さいときからピアノを弾けた。ただ、いつも弾けるからいろいろなものを弾かされて、つまらなくなってくる。そうすると反発してシンバル買ってきて、ジャーン♪って鳴らしたくなるとか、子どものうちからそうだったんですけどね。

田家:ゴダイゴは映画音楽多いですけど、それは意識されて映画音楽をやろうみたいな動き方をしていたんですか?

ミッキー:僕のプレイとかを最初に冨田勲さんが認めてくれたんですね。1960年代ですけども、冨田さんの仕事によく呼ばれて。そのときに彼のやっている映画音楽、ドラマ、CMとかいろいろやったときにこういう仕事もおもしろいんだなと思って、そこから火がつきましたね。

田家:ゴダイゴを初めて意識したのが映画『青春の殺人者』。あの中の「YELLOW CENTER LINE」だったんです。この曲かっこいいなあと思ったのが最初ですね。

ミッキー:あれは長谷川和彦監督と僕がNHKの『恐怖はゆるやかに』というところで、彼が脚本を書いて僕が音楽をやっていたんです。そのときに「It’s Good Be Home Again」というゴダイゴの曲を使って。結局自分が監督で撮るときもあの曲を使いたいって言い出して。ちょうどゴダイゴも1stアルバムを作っていたので、あの中から選んでいって、そこから劇伴を作っていったんです。

Rolling Stone Japan 編集部

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