ハリウッドザコシショウが説く「単独ライブ哲学」、ハリウッド軍団公開討論

ーシショウは、なぜそこまで単独ライブにこだわりを持っているんでしょう。

シショウ:僕は売れていない頃から、単独ライブを1年に1回の周期でやっているんですけど、やらないと第一線でやれない気がしていて。たしかに、自分でやるぞ!って気持ちにならなきゃやりたくない気持ちは分かるんだけど、一度やるって決めたら、「もうやりたくねえな」って気持ちになっても、やらないといけないじゃない? 足枷をつけているか、つけていないかって、自分の芸の成長にも繋がる。何のルールも決めてない人が、ずっと自由奔放にやっていたら何の成長もしないと思うんだけどな。

小田:桐野、今、何いただいた?

シショウ:銅言ぐらい(笑)?

桐野:金言ですよ! 自分に度胸がないのかもしれない。

シショウ:お客さんが入らないのが怖いってことでしょ? で、お客さんに文句言われるのも怖いってことでしょ。

桐野:シショウの単独ライブを見ていると、自分がやりたいことをお客さんに全部ぶつけるじゃないですか? 徹底したものを作られているし、その情熱は半端ないですよね。一応自分の中では、10年前の単独でやりたいことをやったんですよ。で、次をやるには10年前を超えなきゃいけないと思っていて。

小田:誰も気にしてないよ、10年前を超えてないなあって。

シショウ:たしか10年前にやった単独ライブも、何かをやらかしたバツで、「桐野、ここで単独ライブやらないとクビだ」って言われたからしょうがなくやったんじゃなかったっけ?

桐野:よくよく考えたらそうですね。バツはバツなんですけど、やるからには気持ちが入るじゃないですか? 特に単独は、普通のライブと違って、全てをそこに注ぎ込むことですから。やっぱり生半可なことでは手を出せないくらい神格化してしまっているというか。

シショウ:神格化する気持ちはわかるけど、単独ライブって人それぞれだから。幕間もない単独ライブもあるし、幕間が全部曲だけっていうのもありだし。自分でやることに意義がある。俺だって、1回目の単独ライブは幕間がなかったからね。それは、映像を編集する能力が当時あまりなかったから。芸人の成長と連動している部分があると思う。だから、今自分ができる単独ライブをやればいいわけで、10年前を超えてないって思うお客さんはいないと思うけどな別に。

桐野:なるほど、ありがとうございます。

Rolling Stone Japan 編集部

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