ハリウッドザコシショウが説く「単独ライブ哲学」、ハリウッド軍団公開討論

シショウ:単独ライブって概念に囚われて、幕前映像やオープニングV、企画コーナーをやらないといけないってことはなくて。自分が思う1時間半ないし、2時間くらいのライブをただやればいいだけ。その中でも、僕の中でルールっていうのがあって。単独ってことは、1人でやらなきゃいけないってことじゃないですか? たまに勘違いしているやつがいて、単独ライブでゲストを呼んじゃう。それは僕の中では単独ライブではないんです。いくら主催が僕で、ゲストとしてネタをやっていただきましたって言っても、それって自分の力だけのライブじゃないですよねって。手伝ってくれるのが裏方だったら全くなんでも問題ないんですけど、1個の演目で他の人が出てくるのは僕の中では単独とは違うんですよ。

松本:たまに、アフタートークとか入れる方とかいますもんね。

シショウ:や団の単独ライブ、ディスってるんやろ(笑)?

松本:ディスってないですけど、ああいうのを認めないってことですよね。

シショウ:認めない、認めない。や団は座・高円寺2で単独ライブをやるんやけど、僕のところにや団の本間くんが来て、「シショウ、僕らの単独ライブがあるんですけど、ライブの終わりにトークライブみたいな感じのことをやるので、もしお時間があれば出てください」って言われて、出るわけねえだろって。僕の単独の概念とは違う。それって僕が協力していることになるじゃないですか。

小田:そのとき僕もご一緒していたんですけど、バスっと断っていて。でも、時間があれば観に行くよとはおっしゃってましたよね。出るのは違う?

シショウ:出るのは違うでしょ。単独ライブって謳っておいて。

小田:なるほどですね。

シショウ:なるほど、じゃない。

松本:キャスターか!

桐野:でも、や団も苦肉の策なわけじゃないですか。ある種、興行として考えたときに、そうせざるを得ないってことじゃないですか?

シショウ:違う違う! いい箱でやりたいのはわかるよ。でも、それは自分がそれぐらいの実力になったら、自分たちでやればいい。例えば、BeachV(SMAの常設劇場)は満員にできる。じゃあ、BeachVでやったらよくないですか?ってこと。背伸びしてでかい会場でやるってことは、今のあなたに必要なことなんですか?って俺は言いたいですよね。

小田:シショウも最初はBeachVでやってらっしゃいましたもんね。

シショウ:そう、1~3回目はBeachVだね。そこが満杯で、お客さんもう入れないってなったときに、次のキャパの会場にランクアップしましょうかって段取りになった。段階を経てですよ。BeachVも満員にしないやつが、なんで座・高円寺2やって満員にできるんだ?っていうね。例えば、や団をいつも観てて、座・高円寺2でやるんだったら、助けるじゃないけど、ちょっとサービスで観に行くって人もいるかもしれない。でも、それって本当に芸人の単独ライブの集客ですか?ってことですよね。今の自分のお笑いの実力の数字ですかねって思うんです。

Rolling Stone Japan 編集部

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