大江千里は何と戦ってきたのか? ポップミュージックについて語る



FM COCOLO 「J-POP LEGEND FORUM」。デビュー40周年、大江千里さんの軌跡をたどる4週間。「今だから語りたいマイ・ソング」 と題してお送りしております。6月に出た初のシングルコレクション『Senri Oe Singles~Special Limited Edition~』。アルバム5枚組で、そのうちの4枚のオリジナルソングを Disc 1から順番にお送りしております。千里さんに7曲ずつ選んで頂いて語って頂いております。流れてるのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かなレジェンド」です。

こんなに色んなことをやってたんだなと改めて思わされた週でした。ドラマ、映画、司会、役者、タレント活動から、主題歌もテレビや映画、子供番組からバラエティーの曲まで書いていると。その中に色んな自分のリアルな心境みたいなものを忍び込ませている。曲調はそういうものには左右されないで、流行のものとか求められてるものとかメジャーなものを作りながら、そこに影を忍ばせている。ポップスの謎と言っていいと思うんですね。

千里さんが旬について話をしていました。旬というのは一番光に当たっていることではあるが、その横にはずっと影があって、その影に気がつかない、影を見ようとしない。でも実は旬の光より影の方が重く感じられる時が来る。この話には色んな意味がありますね。示唆に飛んでますね。ポップミュージックというのはどんなに完成度の高い曲を作っても、詩を書いても、それが必ずしもリスナーの心を掴むとは限らないと。「同級生」にまつわる話は本当に面白かったですね。千里さんが何と戦ってきたのかという軌跡が今週の話の中には色々とありました。「軍配はどっちにあがる」というのはそういう歌だったとは思いませんでした。本当にやりたいことは何だったのか、それが分かるのが来週ですね。


シングルコレクション『Senri Oe Singles~Special Limited Edition~』ジャケット写真



<INFORMATION>


田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
https://takehideki.exblog.jp

「J-POP LEGEND FORUM」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
https://cocolo.jp/service/homepage/index/1210

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Rolling Stone Japan 編集部

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