yutoriが語るモラトリアム、今だからこそ歌えた「青い春の音」

―そして去年8月にリリースした「君と癖」は300万ストリーミング越え、12月にリリースした「音信不通」は150万ストリーミング越えをしました。



内田:「君と癖」は今の自分達に一番直結している曲だなと思ってて。あの曲のおかげで今のyutoriがありますね。

古都子:そうだね。この曲でyutoriを知ってくれた方は結構多いし、「yutoriと言えば『君と癖』だよね」と言う方は多いです。「音信不通」はある日、蓮くんともう一人の友だちと3人で遊んでいて、その友だちが帰ってから下北沢の住宅街にある公園で弾き語りをして作りました。

:歌詞に関しては「こんな子がいたら可哀想だな」と思いながら、わりとパパパパっと書いたんです。それこそ音源のミックスチェックで聴いた時に「キター! これはもらったわ!」と思って。

古都子:今までやってこなかったセリフみたいなパートがあって。そのセリフを言うところで私がどう言えばいいか分からなくなって。ボーカルブースに蓮くんも一緒に入って「そうじゃない、こう歌うんだよ」ってレクチャーしてくれたよね。懐かしい(笑)。



ー今年3月にリリースされた「キミニアワナイ」について。この曲は歌モノというか、歌を届ける演奏に変わっていった気がしたんですけど、アプローチの変化はありましたか?

:スタジオに入って適当に合わせていたら曲の片鱗がちょっとできて、結構いいんじゃない? みたいになり「じゃあ歌を作るか」となったんですよね。コード感がいつもと違ってどシンプル。

内田:王道の邦ロック曲みたいな感じで作っていたのを、それとは違う意識で作ったよね。なんとなく好きなコードを並べて、セッションをしていったうえで楽器隊が全部できあがって。そのあとに「雰囲気がいいから歌メロをつけよう」ということで形になっていきました。歌を邪魔しないように、歌を入れる前提で作ったからシンプル目になったのかなと思います。



Rolling Stone Japan 編集部

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