yutoriが語るモラトリアム、今だからこそ歌えた「青い春の音」

ー7月にリリースした「スイミー」は、どのようにして作られたんですか?

古都子:これは絵本がきっかけじゃないの?

内田:実は、そこまでインスピレーションを受けてないんだよ。ちょうどテレビか何かで紹介されていたのかな?(笑)。サビの頭のメロディを「スイミ〜」にしたら、たまたまハマったんだよ。



浦山:もとの歌詞は違ったんです。この曲のMVを撮ることになり、プロットを渡された時にちょっと(歌詞を)変えたいなと思って。ボーカルレコーディング当日に、2時間くらいで歌詞を書いたのがこれなんです。勢いで書いたところもあるから、自分の中でもよくわからない曲というか、説明するのが難しいのもあって。

内田:ライブだと恋愛じゃない曲も演奏するんですけど、配信リリースは恋愛曲がずっと続いていたので、yutoriの新しい一面を魅せられたのかなと思います。

ー改めてyutoriは新人バンドとは思えないほど多くの人に聴かれたり、早い段階から注目されたり、大型フェスにでたりして。各方面で評価を得ている要因はなんだと思いますか?

古都子:私たちと同じ20歳前後の年齢って、学校生活とか進路でいろいろ悩むことが多いんですよ。まさに、そういう世代特有のことを歌にしているのが大きいと思います。フェスに出ているアーティストさんって、私たちより年上の方が多いじゃないですか? だからこそ新しい色があるのかなって。

内田:「音楽をちゃんと音で届けたい」と言葉で言っているバンドが多い中、ウチはそういうMCができないのもあるんですけど、音だけで届けることが出来ている、数少ないバンドだという自負はあります。

:自分で歌詞を書いてるのもあって、MCで曲の内容を補足をしちゃうと情報量が多くなる。例えば「君と癖」だったら、ジャーンって弾いて「この中に恋愛してる人いますか?」って聞くとか。それはそれでいいと思うけど、自分の中では曲に全てをまとめているから、補足する必要がなくて。エゴサーチをしてみても「あのパートの歌詞が」と曲だけでちゃんと共感してくれている声を見ると、自分達のやり方は間違ってないんだなって思うし、救われますね。

Rolling Stone Japan 編集部

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