yutoriが語るモラトリアム、今だからこそ歌えた「青い春の音」

ー今作は佐藤さん作詞作曲の「いない君へ」も収録されていますが、これは何かどういう想いを込めて作られたんですか。

古都子:曲作りは「午前零時」以来だったんですけど、私は普段そんなに音楽を聴かないので、構成とか、コード感とか、言葉の詰め方とかがあまりわからなくて。ストーリー的なことは、これまでの曲は割と明るい感じの「好きな人がいなくなっちゃった!」みたいな感じが多いんですけど。

内田:普段に比べて重いよね。

古都子:ちょっとズシっとしてる。

内田:それが古都子の歌詞のよさじゃないかなと思う。歌詞の重たさで言うと「午前零時」っぽさもあるし。

:僕の書く恋愛って割と前を向く感じですけど、古都子の書く歌詞ってそれとは真逆だよね。

古都子:蓮くんの歌詞は「もうバイバイ!」みたいな感じなんだけど、私のは「嫌だ! バイバイできない!」ってしがみついてる。なんでだろうね?

:そういう人なんじゃない? やっぱり、そういう人間性って歌詞に出るよね。

内田:本人が書いてるのもあるんですけど、古都子の書く歌詞は重たいので歌った時に多分一番感情が乗るのが「いない君へ」かなと思います。

古都子:まだライブでやったことがないからわかんないけど。

内田:いや、乗るんじゃない?

:それは自分で書いた歌詞だからだと思うし、「午前零時」とかたまに引くぐらい感情移入する時あるもんね。それこそ「モラトリアム」がちょっと背伸びしたyutori感あるじゃん、今までと比べたら。逆に「いない君へ」は初期のyutoriっぽいなと思う。「午前零時」とかを想起させるような。

古都子:そう考えたら「いない君へ」は16歳の頃を感じられるような曲なのかな。

―それぞれ10代の多感な時にRECされたのが収められているんですね。

:だから、このアルバムはいい並びになっているよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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