プロデューサー高橋研が振り返る、中村あゆみや加藤いづみの楽曲

高橋研

音楽評論家・田家秀樹が毎月一つのテーマを設定し毎週放送してきた「J-POP LEGEND FORUM」が10年目を迎えた2023年4月、「J-POP LEGEND CAFE」として生まれ変わりリスタート。1カ月1特集という従来のスタイルに捕らわれず自由な特集形式で表舞台だけでなく舞台裏や市井の存在までさまざまな日本の音楽界の伝説的な存在に迫る。

関連記事:村井邦彦とともにアルファミュージックの創設期を振り返る

2023年9月の特集は、高橋研と小山卓治。2人の新作アルバムを紹介しながら、それぞれの活動をあらためて辿っていく。1週目と2週目はゲストに高橋研を迎え話を聞いていく。

田家秀樹:こんばんは。FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」マスター・田家秀樹です。今流れているのは高橋研さんの「SINGER&SONG WRITER」。2017年8月に出た6枚目のアルバム『BIG END』の中の曲です。先週と今週のテーマはこの曲です。



田家:今日は彼の作家としてのお話、プロデューサーとしてのお話を伺っていこうと思います。先週はシンガー・ソングライター。今週はソングライター。自分の中で使い分けたりはしているものですか?

高橋:どうなんでしょうね。そのへんは自分の中でも困惑しているというか、僕って何?みたいな状態になるときはありますね。

田家:人に曲を提供しようというようなことはシンガー・ソングライターとしてデビューされたときにはあまり考えていなかった?

高橋:考えたことないですね。

田家:今日は研さんが提供した曲をお聴きいただきながら、そんな話を進めていこうと思うのですがTHE ALFEEとか中村あゆみさん、矢沢永吉さんとかおニャン子クラブとか、いろいろな人たちがいますが今週は加藤いづみさんのお話がちょっと増えると思うんですね。次の曲の入ったアルバム『Sweet Love Songs』の30周年盤というのが出て。このアルバムに対してはどんなふうに思われている?

高橋:当時の加藤いづみの集大成だったんだろうなと。アーティストによっていろいろ流れがあるんですけど、そろそろ来るなって感じのアルバムだったような気がしますね。

田家:先週の話の中でいづみさんが事務所との問題があったとき、サポートしたというお話が。研さんの中でどういう存在ですか?

高橋:初めて「あ、この子俺書きたい」って思った声の持ち主ですよね。中村あゆみをやっているときとか、まだ自分の中でもそんなことができるか分かってないような状態だったんですけどね。だんだん人のアルバムを作ってきて、加藤いづみのあの声に巡り合って、「うわ、この子俺ちょっと曲書きたいわ」って初めて思ったんじゃないかなと思います。

田家:加藤いづみさんの代表曲。そして『Sweet Love Songs』の中の曲でもあります。「好きになって、よかった」。

Rolling Stone Japan 編集部

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE