SNARE COVERが語る「永遠」、喪失を経験して初めて分かるラブソング

SNARE COVER

音楽活動20年目を迎え、40歳にして初めてメジャービューを果たした札幌在住のシンガーソングライター・SNARE COVER。7月26日にリリースした1stシングル「Hourglass」を経て、今回リリースするのは2ndシングル「Wedding Bell」。どちらもラブソングとなっているのだが、決して巷で流れるようなポップなそれではなく、命と向き合い続ける彼なりのラブソングに仕上がっている。生きるとは、死ぬとか、看取るとは……彼は何を思って今作を完成させたのだろうか?

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─前回は札幌のご自宅からリモートインタビューでしたが、今回は都内での対面インタビューということで、お会いできて嬉しいです。

いやぁ、こちらこそです。宜しくお願いします。

─上京する頻度は増えましたか?

増えましたね。おそらく毎月来てると思います。

──慣れました?

うーん、どうなんでしょう……。いつまでも馴染みはしないというか(苦笑)。全然悪い意味ではないんですけど、それがまたいいのかなって感じがするんです。常に刺激的な場所かなと思います。なので居心地はある意味ではよくて、ある意味では悪いというか。なんて言うんでしょうね? 何かをする場所という認識です。お仕事とか自分にとって戦う場所みたいな。ちょっと抽象的ですけど、それがいいですね、東京は。

─メジャーデビューをされて約3カ月が経ちましたが、心境や環境を含めてどのような変化を感じていますか。

メジャーデビューをしたそのタイミングで、たくさんの声があって、それは想像以上というか……思った以上に反応してくださった方達が多くて。そこで責任感も強くなりましたし、40歳になってメジャーデビューをすることの意味も考えるようになって。歌一つ一つ、どうやって歌うかとか、どういうふうに伝えるかとか、細部にこだわって意味のあることをやっていかないとな、という気持ちが強くなりましたね。

─スタンスやマインドは、20代とは違いますか?

全然違いますね。好きなこと好きなようにやる感覚は、昔の方がはるかにありましたし、聴く人のことを考えて責任感とか何だとかっていうのは考えて曲を作っていなかったと思うんで。今、自分が持ちうるこの歌声を、どういう形で出せばたくさんの人が反応できるのか?とか、そういうことは間違いなくメジャーに行って、より一層真剣に考えるようになりましたね。

Rolling Stone Japan 編集部

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