all at onceが語る、真逆な2人がボーカリストとして大切にしているもの

ー2曲目の「星合」も同じくTVアニメ『名探偵コナン』のテーマ曲でした。この曲についてはいかがでしょう?

NARITO:静かなギターサウンドから入ってくる曲なので、その爽やかさも残しつつ、儚さも表現したかったんです。最初の「君からもらった言葉へ」というフレーズはとても大事にしていて、子音を強く叩きすぎたら聴いている人がちょっと苦しくなる部分もありますし、逆に優しくしすぎてもバラード調の優しいサウンドになってしまう。その程よいバランスを探しながらたくさん練習してきました。

ITSUKI:大切な人となかなか会うことができない関係性を、姫と彦星に重ねて歌うメッセージ性を大事にしたんです。アニメのエンディングでは一番しか流れていないですが、その一番の中でもストーリーを作っていくように歌い方を意識しました。



ーデジタル盤のEPだと「星合」のピアノバージョンも収録されていますよね。原曲とピアノバージョンだと、歌い方のアプローチも変わるものなのでしょうか?

ITSUKI:かなり変えていますね。楽曲のメッセージ性は変えないように意識していますが、違うストーリー性を歌っているのかなと思います。ピアノバージョンでは、熱情的に歌うよりもピアノに合ったメロディー感、グルーヴ感を意識して歌っています。かてぃんさんのピアノがとても丁寧で美しいので、その美しい形に僕たち自身も寄り添えるようにしたいと思っていました。細かい音の一個一個がすごく大事になってくると思いますし、少しでも音域が届いてないと気になったりして。そこは強く意識して歌っています。

NARITO:原曲とは違うテイストが込められているので、別の楽曲として楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

Rolling Stone Japan 編集部

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