BAND-MAIDが踏み出した世界征服第2章、コロナ禍を経て完成させた新作EPを語る

ー小鳩さん作詞曲に関しては、どういうことを思って書いたんでしょう?

小鳩:曲によって全然違いますっぽね。私は自分の気持ちをあまり書いたりはしなくて。読んでいた本とかからインスピレーションを受けて書くことが多いんですけど、今回は曲によってはSAIKIと2人で歌詞を書いて、いい方を取ったりしていて。私も「HATE?」を別バージョンの歌詞で書いていたんですけどっぽ、もうちょっと哲学的な方向で。SAIKIのストレートにむかついている歌詞がすごく格好よかったので、SAIKIの方を採用したんですっぽ。そこで書けなかった分をブラッシュアップして書いた歌詞が「I’ll」ですっぽね。ボツだった歌詞をブラッシュアップして、「I’ll」のイメージに合わせて書き直して……。

KANAMI:ボツって言い方やだ……!

小鳩:ボツはボツだっぽ(笑)。

SAIKI:でも、ボツがボツじゃなくなったんだから。「HATE?」で書いていた内容をブラッシュアップして「I’ll」に変えてくれたんだよ。

KANAMI:そっかそっか。

小鳩:「HATE?」で書いたときは、あまり固まってなかったんですっぽ。書きたかったことがあったけど、うまくはまらなかったというか。「I’ll」だったら言葉数も多いので、これだったらうまく書けるかもしれないと思って、こっちで書きましたっぽ。


小鳩ミク(Gt.&Vo.)

ーちなみに、影響を受けた作品とかで覚えているものはありますか?

小鳩:あったと思うんですけど、たくさん読みすぎていて、ちょっと覚えてないですっぽね。「I’ll」に関しては、そのとき観たり読んだ作品をいろいろミックスした感じですっぽ。あと印象的だったのは、「influencer」の歌詞を考えるとき、どういう歌詞にしたらいいかなって、SAIKIとAKANEに相談して。

SAIKI:なんかテレビ電話したときあったよね?

小鳩:「今どういうテーマにしたらいいか一旦ネタ切れなんだっぼ」って言って、3人で何かテーマとかあれば、それで書きたいと思ってると話してたんですっぽ。



SAIKI:小鳩がTikTokを始めて、毎日投稿しているのもあって、世のインフルエンサーってすごいよなみたいな話になって。ちょっと承認欲求が高めの方が本当に増えたというか。コロナ禍で周りでも増えたし、私にとって結構新しい人種っていう印象があったので、そういう人を書いたらどうなるのかなと思ってテーマにあげたんです。

小鳩:じゃあそうするっぽ!って言って、いろんなインフルエンサーを調べましたっぽ。

ー制作のプロセスも曲によって全然違ったりするのがおもしろいですね。

SAIKI:その時も気分とか、気になることだとか、ノリとかも重視してますね。

小鳩:やっぱり家にいるのが多かったから、ニュースとかからインスピレーションを受けてっていうのはありましたっぽね。

SAIKI:外からの刺激がなかったので、みんな探していた感じはありますね。

Rolling Stone Japan 編集部

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