森山良子が語る、80年代半ばの名曲からミシェル・ルグランとの共演



田家:作詞が田口俊さんで作曲が杉真理さんです。これはどんなストーリーが?

森山:杉真理さんが声の使い方、私に地声の曲を歌わせたいとずっと思っててくださっていたらしいんです。それはうれしい!って感じで聴いていてくださったんだなというのがとてもうれしかったですね。

田家:80年代そのもののような感じの曲でもありますが、そういう地声、ファルセットの話で言うと80年代の良子さんは歌だけではなくて、「ミエと良子のおしゃべり泥棒」がテレビで始まって、シアターアプルで「ミエと良子のショー泥棒」になってます。1984年帝国劇場で「屋根の上のバイオリン弾き」があったり。

森山:きっとコンサートが少なくなっていた時代なんですね。オファーが少なくなっていた時代にこういうことをしているんです(笑)。

田家:それはおしゃべりがあったり、ミュージカルだったりステージだったりすると、喉の使い方ってまた変わってくるわけでしょ?

森山:その頃は若かったので、全然何も考えないでとにかく「えーできないできない」って思いながらやってました(笑)。

田家:できないできないと思ってたことがやってみたらロングランになったり、シリーズになったり。

森山:そうですね。スタッフが「良子さんはできないと思うかもしれないけども、ドラマスタッフの方たちが良子さんの中にドラマができるっていうものを見出しているのかもしれないからこれは1つ乗ってみましょうよ」って背中を押されて。すごくそこで勇気をもらいましたね。

田家:できないできないと言って始まった頃から、今週はまだまだ出てきそうですね(笑)。

森山:あら(笑)。

田家:今週はパート3で8枚組のDisc5とDisc6なのですが、今日の2曲目、1987年5月に発売になった「DANCEー男たちによろしくー」。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE