森山良子が語る、80年代半ばの名曲からミシェル・ルグランとの共演



田家:作詞作曲矢野顕子さん、編曲石川鷹彦さん。

森山:本当にいつも殻を破っているあっこちゃんの活動は、チャーミングだなと思って。世界観は違うけども、矢野さんの曲を歌ってみたら私はどういうふうな感じになれるんだろうって感じであっこちゃんに曲をお願いしたんです。

田家:良子さんのオファーで矢野さんをと歌いたいんだと。

森山:そうです。ほとんど初めて会った感じの時期です。私は型破り、おもしろいとか彼女の世界観が普通と違うという独特なオリジナリティがあるということがいつでも気になっていたものですから。私が彼女に曲をお願いして書いてもらったら、どんな曲になるんだろうなって興味があってお願いをしました。

田家:言葉が的確かどうかは分からないのですが、矢野顕子さんよりも矢野顕子さんのような感じがありますもんね。

森山:あはは、そうですか(笑)。やっぱり矢野さん寄りに歌いたかったというか、あまり自分の方に引き寄せるよりあちらサイドにいって歌った方が楽しかった感じなんでしょうかね。

田家:矢野さんの曲を歌いこなせる女性シンガーって思い当たらないですもんね。男性もそうですけど。

森山:すごくおもしろかったですし、素敵な世界観でしたし、アメリカに行く前だったので精神的にもそういうものが現れている感じで。

田家:なるほどね。それがやもり(森山良子と矢野顕子のユニット)に繋がってるという曲であります。次は5曲目「聖者の行進」。

Rolling Stone Japan 編集部

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