私立恵比寿中学が語る、デビュー10周年「エビ中」ならではの多様性の広がり

「ライブは一番自分たちらしくいられる場所」(安本)

―4月から全国ツアーが始まりますが、どんな内容になるんでしょうか。

安本 今回はアルバムを引っさげたツアーになるんですけど、9人でツアーを回るのは初めてなので、新しいエビ中のよさはもちろん伝えていきたいけど、ライブは一番自分たちらしくいられる場所だと思ってるので、私たちの人間らしさをアピールしていきたいです。コロナ禍になってからエビ中を好きになってくださった皆さんの中には、まだ私たちの動物っぽい部分を生で見れてない方も多いと思うので、「私たちはこうやってエビ中をやってるんですよ!」って全国の皆さんに挨拶まわりみたいな感じで伝えていけたらいいなと思ってます。

―アルバムの曲を中心に披露していくことになると思いますが、これだけ名曲が増えてくるとそれ以外にどの曲をやるかっていうのは本当に悩ましいところですね。

安本 そうですよね。今は3人にいろんな曲の振り落としをしている最中なので、「この曲、(ツアーで)やる可能性あります」っていうお知らせがスタッフさんからポンポン届くんです。なかには「これ、9人でやるんか! 9人でやったらどんな曲になるんやろう!?」みたいな曲もけっこうあるのですごく楽しみですね。

―最近ライブでやってないけど久々にやりたいな、みたいな曲ってありますか?

中山 (食い気味に)たっくさんあります!

全員 (笑)

中山 私、Instagramのストーリーでやりたい曲をアピールしてるんです。「この曲やりたいわ~!」って。そうしたら実際に(セットリストに)入った曲もあったので、こういうアピールも大事だなって(笑)。

―たしかに、そうやってアピールしていかないと容易に埋もれてしまいますよね。

中山 いい曲が眠りすぎてるので。

安本 全部出していきたいよね。

―風見さんは「まだ覚えてないけど、これ歌いたいなあ」っていう曲はありますか?

星名 ああ、気になる。

風見 私、「ちがうの」(前作『playlist』収録曲)がすごく好きで……。



安本・星名・中山 ああ~!!

安本 気持ちはわかるぅ!

風見 踊りはかわいいんだけど曲はちょっと大人っぽいので、実際にどう歌えばいいのか悩むとは思うんですけど、やってみたいなって。

中山 「ちがうの」いいなあ!

―その一方で、皆さんの成長とともに「この曲はもう違うかな?」みたいな曲も出てくるんですかね。

全員 ああ~。

安本 6人の頃は、インディーズ時代のちょけまくってる曲はもう合わないのかなあって悩んだりもしてたんですけど、3人が入ったことによって「まだまだガンガンイケるぜ!」みたいな、「待って、可能性広がり過ぎじゃね?」っていう気持ちになってます。

―それはうれしいですね。じゃあ、いま一番エビ中らしい曲ってなんだと思いますか?

安本 むずっ!

星名 ああ~。

―ちなみに、約3年前に同じ質問をしたときは真山さんが「元気しかない!」(2019年発表のアルバム『MUSiC』収録曲)を挙げていました。

安本 ああ~、たしかにウチらしいな。

中山 私は「フォーエバー中坊」(2017年発表のアルバム『エビクラシー』収録曲)。こないだ久しぶりに聴いたら涙出てきちゃった(笑)。最近はアーティスト寄りの曲もやらせていただいてるけど、これを聴くと自分たちの原点を思い出すし、「めっちゃいい曲じゃん!」って思うんですよね。



安本 「元気しかない!」に通ずるものがあるね。

―そのラインはブレないんですね。

星名 マインドが中学生だから。

安本 ほかのチームじゃ絶対に歌えない世界観だもんね。

中山 うんうん。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE