松本隆と振り返る、トリビュートアルバム『風街に連れてって!』



田家:「セクシャルバイオレットNo.1」は、松本さんが初めてシングルチャートで1位をとった曲。思い入れはあるでしょうね。

松本:このトリビュートの中で筒美京平作曲がこの曲だけなんだよね。彼は、僕の詞が好きで、最初にこの詞を書いた人に会いたいという話になったのがチューリップに書いた詞だったしさ。自分ではできないけど、本当はやりたかったことの一つにロックバンドというのがあるんだと思うんだ。彼は僕と出会うまでグループサウンズの作曲をやってたじゃない。絶対自分では言わないけどバンドに対する憧れとかあるんだと思うんだよね。そういう意味で、「セクシャルバイオレットNo.1」をB’zが歌ったって聞いたら、天国ですごく喜んだと思うよ。

田家:なるほど。松本さんが男性ボーカリストを選ぶときの基準の一つが、バンド出身かどうかだと。

松本:そんなことないよ。皆違うから(笑)。桑名くんはファニー・カンパニーで有名だったし、あのときは阿久悠さんがCharをやっていて、桑名を京平さんがやっていたので、阿久悠VS筒美京平みたいな図式になって、代理戦争みたいで負けられないって言っていて(笑)。そのあとC-C-Bとかも出てきて、異常に可愛がっていたよ(笑)。凝ったコーラスとかつけてさ、面白いなと思いながら横で見てた。本当はビーチ・ボーイズがやりたいのかなとか思って。

田家:筒美京平さんと松本隆さんのバンド愛が結実したような一曲をB’zが歌った「セクシャルバイオレットNo.1」。原曲は桑名正博さんでした。後半はまた来週語っていただきます。今日はありがとうございました。

Rolling Stone Japan 編集部

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